虚しい

虚しい

寂しい

 

どこまでも深い黒い穴覗いて落ちて落ちながら

安心した

 

子どもだったな

若かったな

知らないながら知りながら

大人になって変になった

 

痛い痛いずきんズキン

知っているから痛いんだ

どんなに君を愛していても

さいごはひとり

いつもひとり

 

愛してしかいないときも

虚しいのは

やっぱり一人だって 知っているから

 

子どもだったあのときの

愛していた感覚

 

はじめて人を好きになったとき

今日と明日のことしか考えずに

あなたのことしか思わずに

生きていた

 

その次に恋をしたとき

とおいとおい未来のことを

当然のように思い描いた

ずっといっしょにいようね

 

何年かぶりに恋をしたとき

これが恋なのかあなたを私は好きなのか

考えた

そう思うことにしたんだ

未來の話はしない

わたしの今日にも明日にもあなたはいなくて

会っている時だけが二人のすべて

だから未来に二人はいない

 

ああひとりなんだ

ひとりなんだね

わたしのわたしはわたしだけ

あなたにとってのわたしはわたしじゃない

 

ひとりなのにひとりでは生きられないから孤独なんだね

 

明後日あなたと会うことを考えている

虚しい空っぽだ