いつだって

いつだって きみは ひとりじゃないんだよ

 

 

 

 

はるか頭上高く 昔 聞いた 記憶

 

 

 

 

 

 

ふふ

 

知ってるかな

闇に飲まれた時のこと

 

真っ暗で

両手をいっぱい広げて

手探りで

叫けぶ

誰かいないの

 

 

黒くろくろくろくろ

 

 

確か昔 あなたは 言った

いつだって きみは ひとりじゃない

 

 

 

ふふふ

どこにいるの でてきてよ

わたしに 見えるように 

ね お願いよ。

 

 

 

 

確か昔 まだ 目が見えた頃

光の話 みんなの話だよ

 

周りを見れば 誰かいて

手を振り回したら 誰かに当たって

あら ごめんなさいね

 

ふふふ

 

目があったら 笑う

ふふふふふ

 

 

 

 

 

 

 

いるなら でてきてよ

暗くて見えないの

 

両手いっぱいつかってもがいても

何にも触れない

 

あれ あれ

 

 

 

 

確か昔 あなたは こういった

 

いつだって きみは ひとりじゃない

 

 

 

 

 

 

今 目が見えないの

光を捕まえられない この目では

あるはずのものも なくなって

 

すべては 昔の記憶

 

わたしは確かに 生きていた