友人Jへ

Jさん

 

私はあなたの友人を好きになってしまったようです。

 

彼には電話で2度誘われました。こっちへきて遊ぼうと。

1度目の電話のとき、私は彼と話すのは学生ぶりでしたから、本当に久しぶりで、

その懐かしさと、唐突さに圧倒されて電話を取ったのを覚えています。

他愛もない話をし、彼が今仕事で新潟にいることを聞きました。

私はあまり自分のことを話さなかったと思います。

彼は新潟に遊びにおいでよと電話口で言いましたが私は1ミリも本気にしませんでした。彼、お酒を飲んでいましたし。

2度目の電話はそれに朝まで気が付かず、会社で気づきました。気づかなかったとだけメッセージを残しました。

 

そのころ私は4年程お付き合いした彼氏と別れることを決めました。

それは今回の彼の電話とは全く無関係なところで進んでいた私の心変わりでした。(とは言っても、やはり関係があったという結果論を突きつけられたとしたら否定はしないと思います。)

別れた理由というのは周囲の人は気になるようでしたが(それとも別れたという報告をしたら理由を問うのが社交辞令なのかしら。)

わたしとしてはその時が来たからお別れをしたのだとしか説明できません。

恋の終わりにいつもドラマがあるわけではありませんよね。花は咲き、枯れ、散ります。わたしと前の彼氏にもそのような周期が訪れ、受け入れるという選択を粛々としたところです。

 

3度目の電話が来たとき、きっと私はもう、決めていたと思います。彼の誘いに乗ることを。

ただすこしタイミングを見計らいたくて、その場では行くとは言い切りませんでした。あと、その時がきたからとお別れした彼とも、4年という長い期間に終わりを告げたばかりでしたから、消失感という形で私の胸に結構強く残っていましたし。

 

後日わたしから彼に行くことにしたよと連絡をしました。

単純に新しい土地へ行くことは好きですし、彼はあなたご存知のようにきっと面白い人ですし、その日を心待ちに過ごしました。

前日に友人のあなたも一緒でも良いかと聞かれたとき、私は快諾しました。彼の連れてきた人は過去にもいい人ばかりでしたし、彼があなたがいた方がリラックスできるのなら、その方がいいと思いました。(後で話をきくとそのような理由で一緒したわけではなかったようですが。笑)実際あなたは本当にいい人だったので、こうして話を聞いてもらいたくなっているのですが。

 

当日はあいにくの天気でしたが、おかげ様で、心から楽しい時間を過ごせました。やはり初めての土地へ訪れることは本当に面白く、人に会うということはそれだけで価値のあることだと、普段出不精な自分をすこし戒めました。

私は結局2泊彼の家に泊めてもらい、3日目の昼に帰りました。

 

Jさん、私があなたに相談したいことは

私は彼を好きになったということです。

両想いなら相談はしないのですが。。

彼は私に興味がありませんよね。

 

私は彼と過ごした時間の中で、

彼に興味を持ってもらうことができなったのですね。

残念です。

 

打ち明けると、私は新潟に行く前から

彼を好きになりはじめていたと思います。

実際会ってみてもその感情に違和感はありませんでした。

 

本当にため息が出てしまいますね。笑

 

今は彼の家の机にあった、彼の父親から送られてきたという小説を読んでいます。

二分の一ほど読みましたが、読み応えもありおもしろいです。何より恋愛ものなので、なんだか、進みます。

とりあえず、これを読み終えたらどうしようか、考えようと思います。

 

Jさんから見て私はやはり退屈な女ですか?

この恋は諦めた方がよいでしょうか?

私にとっては、彼と友だちでいることは嬉しいことなのですが、

もしその先があるのならもっと嬉しいです。

 

彼は友だちのままのわたしをきっと、期待していますよね。

 

無駄な検索

「B型男 O型女」

 

検索バーに打ち込んで

そんな自分にびっくりした。笑

 

こんなところで血液型相性なんてね笑

ほんとうに意味もないし恥ずかしいのに、

検索ボタン押しちゃった

 

一番頭に出てきたページには

B型男と相性のいい女第一位はO型って書いてあった。

もう笑っちゃうんだけどさ

ちょっと喜んだ。

 

本当は、結構喜んだ。

 

意味ないのにね、

きっと次は誕生日占いとか

検索しちゃうんだろうな。

 

いい結果だったら信じよ。

たくさん、ありがとう

今のわたしにはこの方法しか思いつかなかったよ

君を深く傷つけてしまったよね

 

君はいつでもわたしの味方で

最後まで私の味方で

そんな人これからもこの先も君しかいないって

わかるんだ

だけど今のわたしにはこの方法しか見当たらなくて

 

神様

わたしに100の不幸を与えたとしても

彼を幸せにしてください

 

何度季節をともに過ごしただろう

どれだけの時間をともに過ごしただろう

たくさんいろんなところに行ったね

わたしも君も、本当に幸せだったという確信だけはあるんだ

 

君は本当にいつもわたしの味方で

最後の最後までわたしの味方だった

君のおかげで生きてこれたんだ

 

だけど

今のわたしにはこの方法しか思いつかなくて

君をたくさん傷つけてしまって

ごめんね

 

 

いつもわがまま言ってごめんね

最後までわかがまま言ってごめんね

わがまま聞いてくれてありがとう

いつも味方でいてくれてありがとう

わたしを好きだと言ってくれてありがとう

愛してくれてありがとう

たくさん、たくさん、ありがとう

ありがとう

死ぬほどつらい

 

彼にとって

生きることは死ぬことよりも難しかった。

 

どれほどつらかっただろう。

 

どれほどの痛みだっただろう。

 

生きることは。

 

 

命が終わるときどんな風になるのだろう。

 

 

今までの辛い記憶、心の痛み、体の痛み、

どうか全部なくなって

安らかに。

 

計り知れないその苦しみから解放されますように。

 

できることできないこと

今に始まったことではない。

自分にできないことがたくさんあるなんて知っているし、それでも今までやってきた。

 

今日までの自分をほめたたえよう。

 

今までよくやったね。

 

辛かったことたくさんあったね。

 

何度も何度も逃げたくなって、

もう無理だと何度思ったことだろう。

 

心臓らへんがぎゅっとなって、苦しくて

ぎゅっとなったところに

チクチク針が刺さったみたいになって。

 

 

もう、いいんじゃないかな。

もう、いいよ。

 

誰が言ったのでもない、私が言った。

 

もういいよ。

 

明日からはさもうちょっと気持ちを軽くしてさ

重荷をすこしずつおろしていって。

 

軽く軽く。

 

自分の身一つになったらさ

にぎりしめたままのこぶし広げて、

ぎゅっとなった心臓らへんもほぐれてくるかな。

 

なにもなくていい。

 

何も残らなくていい。

 

私が好きな私が、そこにいて。

私だけがいる。

 

 

深く息を吐いて

深く息を吸って

飛び立つんだ。

思い出すこと

思い出で、思い出だけで頭のメモリーがいっぱいになった日。

明日は月曜日でいつものように会社に行くということはもちろんわかっているのだけれど、そんな目の前の現実よりも、鮮明に、くっきりとその思い出がわたしの頭の中を支配する。

 

すごくすごく大切な思い出。

これが思い出に縋るということならば、きっとそうなんだ。

人はなぜ思い出に縋るのか。

 

 

思い出して浸っている。

まるでかけ離れた赤の他人の物語のような気もするけれど、これは間違いなく自分の経験で、その経験を経た本人は間違いなくここにいる私。とても物語のつづきが「今」だなんて信じられないかもしれないけれど、一瞬も途切れることなくここに繋がっているんだ。

 

そんなことちゃんと知っているよ。

 

でも今だけは今とは切り離してもいいかな。

 

あのころの自分も好きだったんだ。

あの頃が好きだったんだ。

 

ああ愛おしいな。